動物園の息子氏

昨日の息子氏は、すこし遠出をして動物園にやってきました。この動物園には、ゾウ、キリン、サイ、ライオン、コアラ、フラミンゴ、アシカなどなど、たくさんの動物がおりましたが、息子氏がいちばん喜んでいたのは、檻のなかに囲われていない野生のハトで、ハトをつかまえようと追いかけまわすことに息子氏の情熱の大半はついやされておりました。そのほかに息子氏が情熱をかたむけて行っていたのは、滑り台をすべり下りることと、池でボートをこぐ女子たちに手を振って愛想をふりまくことでした。一方の母親女史は、お母さんコアラがお腹のところに抱いている子コアラをカメラにおさめようと、血眼になってカメラをかざしておりました。ここはイケメンで名をはせるゴリラのシャバーニ氏が有名ですが、われわれは氏との対面を果たすことなく、昼食をとったあとにお土産を物色して、動物園をあとにしました。この動物園には自宅から日帰りで行くことも可能でしたが、多少の旅行気分を味わうために、某駅のうえにあるタワーになったホテルに宿泊することにいたしました。新幹線をはじめ私鉄の各線が行き交う姿を息子氏とともに眼下に眺めやることができる部屋がわれわれには用意されており、この部屋からの光景は、ふだん見慣れた土地をどこか違う別の場所に変えてくれるような感じがいたしました。バイキング形式の夕食でしたが、息子氏は案の定、テクテク歩き回ったり、ロビーに出て行って大泣きしたり、エスカレ―ターを上下すること数往復を楽しんだりしておりました。ただ、比較的早めに息子氏がご就寝になってくれたのは、われわれにとって助かりました。フカフカのベッドの効果でしょうかね。母親女史も夕食に遅刻しそうになるくらい、買い物を楽しんだようです。わたしはと言えば、おそらく幼少期以来の動物園詣ででしたが、久しぶりに見たゾウたちのウンチの大きさに驚いたくらいですかね。

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